忙しい朝、慌ただしく支度をしながら
「今日の体調はどうかな?」などと
自分の様子を気にかける余裕もなく1日が始まってしまう――
そんなことはありませんか?
今回は、わたしが毎朝おこなっている
“心を整えるための、ちいさな習慣”をご紹介します。
今回のテーマと背景
かつてのわたしは、朝起きた瞬間から
「今日やること」で頭がいっぱいでした。
顔を洗って、身支度をして、あれこれと慌ただしく……
自分の「気持ち」や「体調」はいつも後まわし。
でもあるとき、そんな毎日にふと疑問を抱き、
「まず、自分の今の状態を観察する時間を持とう」
そう思うようになったのです。
穏やかさを生むヒント(1)
わたしが始めたのは、“起きてすぐの歯磨き”という習慣です。
以前は、どこか「ついで」のような存在だった歯磨き。
でも、この1分間を“自分に向き合う時間”に変えてみたら、朝の過ごし方がゆっくりと落ち着くようになりました。
穏やかさを生むヒント(2)
歯を磨くとき、わたしは鏡に映った自分の顔を見るようにしています。
正直なところ、最初は「できればあまり見たくない」と思っていました。
でも、毎朝見ていると、顔色・むくみ・表情のこわばりなど、小さな変化に少しずつ気づけるようになってきます。
ここで大事なのは、見えた自分の姿を批判しないこと。
「疲れて見える」、「元気がなさそう」と感じても、否定するのではなく、
「そうなんだね」と客観的に見て受け止めるだけでいいのです。
「今のわたしは、ちょっと疲れてるな」
「なんだか気が抜けてる顔してる」
そんなささやかなサインを感じ取り、
1日の始まりに、そっと自分を受け止めるようにしています。
取り入れるコツ・続ける工夫
朝起きたら、スマホを見るより先に洗面台へ向かう
歯磨き中はできるだけ自分を観察する時間に
「今日の調子はどうかな?」などと心の中で自分にそっと声をかけてみる
この時間は、自分に戻るためのニュートラルなひととき。
やることに追われる前に、ほんの少しだけ自分の気持ちを整えることができます。
おわりに
特別な準備も道具もいらないけれど、
“自分の状態に気づく1分間”があるだけで、
朝の時間に静けさが流れはじめます。
「今のわたし、どうかな?」
毎朝、そんなふうに自分に問いかけることで、
その日一日を穏やかにスタートできるのかもしれません。