セルフケアや暮らしの工夫、時間の使い方について、本やSNSでたくさんのヒントが紹介されています。
「これ、よさそう」、「取り入れたい」と思う一方で、だんだん“全部やらなきゃいけない気がしてくる”こと、ありませんか?
私も、いいなと思う情報をいろいろ読んでいるうちに、
「やらないと遅れてしまうんじゃないか」
「あれも、これも取り入れないと自分に価値がない気がする」
そんな気持ちになって、気がつけば疲れてしまっていたことがあります。
やらないことに罪悪感を覚えてしまうとき
やってみようと思ったことを「もういいや」と面倒になってしまったり、
始める前から「どうせ私には向いてない」と諦めたり、
結局続かなくて「また三日坊主だったなぁ」と反省したり。
できなかったことばかりが心に残ることがあります。
本来は自分のためにやろうとしたことなのに、
気がつけば“できない自分”を責めていたりして。
そんな自分にもまた、がっかりしてしまったりするんですよね。
「全部やらなくていい」と思ってみる
あるとき、「全部やらなくてもいいんだ」と思えるようになって、
気持ちが楽になりました。
できそうなことだけ、気が向いたときだけ。
それでも、ちゃんと「自分の暮らしに気を配っている」ってことになるんですよね。
たとえば、
いつものお茶を飲む時間に、香りをちょっと意識してみる
散歩の途中で見かけた花に、ほんの少し立ち止まってみる
こんな日常の延長でも、意識するだけでじゅうぶん「セルフケア」になるんです。
視点を変えると“やらない”ことも選択になる
全部やることが正解じゃなくて、「自分に合わなかったからやらない」も大切な選択。
「これは今の自分には合わないかも」
「でも、こっちは試してみたい」
そうやって、“できること”に意識を向けると、少しずつ心が落ち着いていくように思います。
好きな服を選ぶみたいに、
情報の中から自分に似合うものをひとつだけ取り出す、そんな感覚で。
このブログも“選べる場所”でありたい
このブログでは、いろいろなセルフケアのヒントや穏やかな時間のつくりかたを紹介していますが、読んでくださるみなさんに「全部やってほしい」とは思っていません。
どれかひとつでも「これ、ちょっといいかも」と思えるものがあれば、それだけでじゅうぶん。
初めは読むだけで終わっても、後になってふと気が向いたときに思い出してもらえたら、それはきっと、「あなたに必要な一歩」なんだと思います。
おわりに
「全部やらなきゃ」と思ってしまうとき、
本当は心の中で何かを求めているのかもしれません。
でも、それに応える方法は“がんばること”だけじゃないと思います。
小さな一歩でもいい。
気が向いたときに、ゆっくり始めてみればいい。
できなかったら、また今度やってみればいい。
まずは、「全部やらなくていいんだ」、
「わたしにちょうどいいタイミングで、ちいさな一歩が始まっていけばいい」
と自分に言ってあげることから。
それだけで、あなたの心にやすらぎが広がっていきます。