季節の変わり目に―“消化を助けるハーブ”のお茶を

アイキャッチ-季節の変わり目に―“消化を助けるハーブ”のお茶を

梅雨時期の体調変化にやさしく寄り添う、ハーブティーとの暮らし

梅雨の季節になると、なんとなく胃がもたれやすかったり、いつものように食欲がわかなかったりしませんか?
湿度の高さや気温の変化で、私たちの体は思っている以上に疲れを感じているのかもしれません。

そんなときにおすすめしたいのが、ハーブティーでゆっくりと心と体をいたわる時間を作ること。

今回は、昔から世界中で親しまれてきた「消化をサポートするハーブ」について、その魅力や楽しみ方をご紹介します。

植物の恵みを一杯のお茶で感じられる、穏やかなセルフケアを始めてみませんか?

今回ご紹介すること

ハーブの世界への第一歩

「ハーブ」と聞くと、なんだか特別なもののように感じられるかもしれませんね。
でも実は、私たちの身近にあるミントやパセリ、ローズマリーなども立派なハーブの仲間なんです。

ハーブとは、香りや風味に特徴があり、料理や日常生活の中で人々の暮らしを豊かにしてくれる植物たちのこと。

その中でも「メディカルハーブ」と呼ばれるものは、古来より世界各地で体調管理や健康維持に活用されてきた長い歴史があります。

ハーブティーが持つ特別な魅力

ハーブティーの魅力は、単純に飲み物としての美味しさだけではありません。

カップから立ち上る香りに心が落ち着いたり、温かな一杯を飲む時間そのものが、忙しい日常の中でほっと一息つける貴重なひとときになってくれるのです。

植物が持つ自然の恵みを、お茶という身近な形で生活に取り入れられる手軽さも、ハーブティーならではの良さといえるでしょう。

梅雨時期に体調変化を感じる理由

梅雨の季節は、一年の中でも特に体調の変化を感じやすい時期として知られています。
高い湿度や不安定な気温変化により、私たちの体は様々な影響を受けやすくなるからです。

よくある体調の変化

「なんとなくお腹が重い感じがする」、「いつもより食欲がない」、「胃がすっきりしない」といった、はっきりとした不調ではないけれど気になる変化を経験される方も多いのではないでしょうか。

これらは、湿度の高さや気圧の変化が自律神経に影響を与え、それが消化機能にも関わってくることが一因と考えられています。

また、冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来することで、体温調節に負担がかかることも関係しているといわれています。

植物の力を借りた穏やかなケア

こうした季節特有の体調変化には、無理に対処しようとするよりも、植物の持つやさしい力を借りて、ゆっくりと体のリズムを整えていくアプローチがおすすめです。

ハーブティーは、そんな穏やかなセルフケアにぴったりの方法のひとつといえるでしょう。

消化をサポートするハーブたち

ここからは、消化機能をやさしくサポートしてくれるものとして、特に親しまれているハーブを5種類ご紹介します。
どれも比較的手に入りやすく、日常的に楽しめるものばかりです。

ペパーミント

清涼感あふれるすっきりとした香りと味わいが特徴的なハーブです。

古くから世界各地で親しまれており、特に暑い地域では日常的にお茶として飲まれています。

湿度の高い梅雨時期には、そのさわやかな風味が気分をリフレッシュしてくれるでしょう。

また、胃のもたれ感が気になるときにも、すっきりとした後味が心地よく感じられます。

ペパーミントの写真

ジンジャー(乾燥生姜)

私たちにもおなじみの生姜を乾燥させたハーブです。

ほのかな辛みと温かみのある風味が特徴で、体を内側から温めてくれる働きがあるとされています。

冷房で体が冷えがちな現代の生活環境や、冷たい飲み物を多く摂る夏場には、特に重宝するハーブといえるでしょう。

お腹の冷えが気になる方にもおすすめです。

ジンジャーの写真

レモンバーム

その名の通り、やわらかなレモンのような香りが魅力的なハーブです。

「メリッサ」という名前でも親しまれており、心を落ち着かせるハーブとして長い間愛用されてきました。

ストレスや緊張で胃腸の調子が気になるときや、食欲がわかないときにも、そのやさしい香りと味わいが心と体をリラックスさせてくれます。

レモンバームの写真

フェンネル

甘く上品な香りが印象的なハーブで、古代エジプト時代から薬草として利用されてきた長い歴史があります。

種子の部分(フェンネルシード)は、スパイスとしても料理に使われていますね。

お腹の張りやガス感が気になるときに飲まれることが多く、食後のすっきり感をサポートしてくれるハーブとして親しまれています。

フェンネルシードの写真

カモミール

小さな白い花が愛らしいカモミールは、「大地のりんご」という意味の名前を持つハーブです。

やさしい甘い香りとまろやかな味わいで、ハーブティー初心者の方にも飲みやすいのが特徴です。

リラックスタイムのお供として親しまれているだけでなく、胃腸のケアにも古くから利用されてきました。

就寝前のひとときにもぴったりです。

ジャーマンカモミールの写真

ハーブティーを生活に取り入れるコツ

ハーブティーは、一種類だけでも、いくつかをブレンドしても、それぞれ違った楽しみ方ができます。
その日の体調や気分に合わせて選ぶことで、自分の体と向き合う時間にもなるでしょう。

おすすめの飲むタイミング

🍽️ 食後のゆったりタイム

お食事の後、ソファでくつろぎながら一杯のハーブティーを楽しむ時間は格別です。
消化をサポートするハーブなら、食後のひとときをより快適に過ごせるでしょう。

🫖 胃が重いと感じるとき

空腹時に胃の調子が気になる場合にも、ハーブティーの温かさと香りが心地よく感じられます。

🌙 夜のリラックスタイム

一日の終わりに、体をゆるめたいときにもハーブティーは最適です。
特にカフェインを含まないハーブなら、就寝前でも安心して楽しめます。

安全に楽しむための注意点

ハーブティーを楽しむ際には、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。

妊娠中や授乳中の方、何らかの疾患をお持ちの方、お薬を服用中の方は、事前に医師や薬剤師にご相談いただくことをおすすめします。

初めて飲むハーブについては、まずは少量から試して、ご自分の体に合うかどうか様子を見ることも大切です。

植物由来とはいえ、人によってはアレルギー反応を起こす場合もありますので、体調の変化に注意しながら楽しんでください。

手軽に始められるおすすめハーブティー

消化をサポートするハーブは、ブレンドされたティーバッグタイプでも気軽に楽しむことができます。
忙しい毎日でも、お湯を注ぐだけで植物の恵みを感じられる手軽さが魅力です。

🌿 ストマックイーズティー(Yogi Tea)

食後のリラックスタイムにぴったりのブレンドティーです。

お湯を注ぐと薬草らしい落ち着いた香りが立ち上り、飲んでみるとスパイシーな風味の中にペパーミントの爽やかさが感じられます。

後味はすっきりとしていて、お食事の後に胃が重く感じるときにも心地よく飲むことができます。
食べ過ぎてしまった日の夜にも重宝しそうです。

🍋 ダイジェスティブ ミックス(TEA PLUS)

日常のティータイムに取り入れやすい、やさしい味わいのブレンドです。

ペパーミントやジンジャーの他に、レモンピールが加えられているため、柑橘系のさわやかな香りが楽しめます。

飲み口はまろやかで、後味もすっきり。

飲んだ後はほんわりと温かい気持ちになれる、そんなやさしさを感じるハーブティーです。

どちらもカフェインを含まないため、時間を気にせずに楽しめるのも嬉しいポイント。
ティーバッグタイプなので準備も簡単ですから、その日の気分やシーンに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

植物と共に歩む、やさしいセルフケア

疲れを感じているときこそ、立ち止まって自分の体の声にそっと耳を傾けてみる。
ハーブティーは、そんな穏やかな時間を作るお手伝いをしてくれる存在です。

「不調を治す」という発想ではなく、「今の自分の状態に気づく」ことから始める、やさしいセルフケア。

その小さな気づきの積み重ねが、体と心のバランスを整える第一歩になるのかもしれません。

季節の変化と共に

梅雨という季節の変わり目は、私たちにとって体調管理が特に大切な時期です。

そんなときに植物の持つやさしい力を借りることで、自然のリズムに寄り添った生活を送ることができるでしょう。

一杯のハーブティーから始まる、ゆったりとした時間。
忙しい毎日の中にも、そんな穏やかなひとときを取り入れて、健やかで心豊かな日々を過ごしてみませんか?

ハーブの香りに包まれながら、自分自身と向き合う時間は、きっとかけがえのない宝物になるはずです。


今回ご紹介したハーブティー

ストマックイーズティー(Yogi Tea):楽天

ダイジェスティブ ミックス(TEA PLUS):楽天


※本記事は、アロマ・ハーブセラピストの資格を持つ筆者が実際に商品を使用し、体験した内容をもとに作成しています。

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