一年の始まりに、楽しみを
年の初めになると、「今年の目標」や「To doリスト」といった言葉を目にするようになります。
それらは、前向きに後押ししてくれる一方で、どこか気持ちが重たくなることがあるかもしれません。
何かを決めなければいけない。
きちんと計画しなければいけない。
そんな空気の中で、「そこまで考えたくない」と感じる時があっても、決しておかしなことではありません。
年の初めに思い浮かべるのは、立派な目標でなくても大丈夫。
達成できるかどうかを気にせず、
「これができたら楽しそうだな」
「考えるだけで、ちょっとワクワクするな」
そんな気持ちを大切にしてみてはいかがでしょうか。
今回は、年の初めに思い描く「目標じゃない”楽しみプラン”」 について考えてみたいと思います。
新しい一年の始まりに心がちょっと軽くなる、そんなきっかけになりましたらうれしいです。
年の初めに重く感じる「目標」
新年に多い「今年こそ」という言葉
1月になると、書店には目標達成の本が並び、SNSには「今年の抱負」があふれます。
「今年こそダイエット」
「今年こそ資格取得」
「今年こそ新しいことに挑戦」
そんな言葉を目にするたび、なんだか焦りのようなものを感じてしまう。
自分も何か決めなければいけないような、そんな気持ちになることはないでしょうか。
前向きでいることに疲れてしまう
新年は、どこか「前向きでいなければならない」という空気に包まれています。
でも、時には目標が重荷に感じることもありますよね。
去年がんばりすぎて疲れている時。
心に余裕がない時。
ただ静かに過ごしたい時。
そんな時期に無理やり目標を立てても、プレッシャーになってしまうだけかもしれません。
「目標がない自分」を責めなくていい
目標を持つことは素晴らしいことです。
でも、目標がない自分はダメなのかというと、そんなことはありません。
人生には、がんばる時期もあれば、ゆっくりする時期もあります。
目標を立てる年もあれば、ただ穏やかに過ごしたい年もあるでしょう。
「今年は目標を立てる気になれない」
そう感じているなら、それは今のあなたが心の余裕を必要としているサインなのかもしれません。
「目標」ではない「楽しみプラン」
目標と楽しみプランの違い
ここで提案したいのが、「楽しみプラン」という考え方です。
「目標」は、達成することを目指すもの。
だから、できなかったら失敗したような気持ちになってしまいます。
でも楽しみプランは違います。
絶対に叶えなくてはいけないものではないし、達成したかどうかを評価する必要もない。
ただ「できたらいいな」と思い描くだけのものです。
想像するだけでも価値がある
楽しみプランは、実現しなくても構いません。
変更しても、
忘れてしまっても、
結局やらなかったとしても、それでもいいのです。
大切なのは、「やってみたいな」と思い浮かべる瞬間。
その時に感じたワクワクする気持ちにこそ、楽しみプランの本質があります。
ひとつでも、たくさんでも
楽しみプランは、数を競うものではありません。
もしひとつだけなら、それはあなたが今、本当に心惹かれているものです。
自分が大切にしたいことが、はっきり見えてくるでしょう。
逆にたくさん浮かぶなら、それも素敵なこと。
興味の幅が広がり、日々の中で「あ、これも楽しそう」と思える瞬間が増えていきます。
どちらがいいということはありません。
今のあなたに合った形で十分です。
「ワクワクを感じる時間」を大切に
楽しみプランで一番大切なのは、結果ではなく過程です。
「これ、やってみたいな」
「あれ、いいかもしれない」
そう思いながら、静かに想像する時間。
その時間自体が、心にとって小さな休息になるのではないでしょうか。
達成することが目的ではなく、ワクワクを感じること、そのものに意味があります。
日常の先にある、心が動くこと
日常の延長線上にある楽しみ
楽しみプランは、海外旅行や高価な買物といった特別なことでなくても、日常のすぐそばにある、心が動く楽しみを見つけることでも構いません。
身近にある「やってみたいこと」
たとえば、こんなプランはいかがでしょう。
| 気になっていたケーキを買ってみる |
| 通りかかるたび「いつか行きたいな」と思っていたお店の扉を開けてみる。 ショーケースを眺めながら選ぶ時間をゆっくり味わう。 |
| 行ったことのないカフェに行ってみる |
| いつもと違うカフェで、初めてのメニューを頼んでみる。 窓際の席に座って、街を眺めながら過ごす。 |
| 美術館で気に入った作品を見つめる |
| 美術館を訪れて、気に入った作品を見つける。 5分でも10分でも、ただそれを見つめる時間を持つ。 |
| 休日にじっくり本を読む |
| スマホの通知をオフにして、静かな休日を過ごす。 読みたかった本を開いて、ページをめくる音だけが響く時間を楽しむ。 |
| 花を飾ってみる |
| お花屋さんでいろいろな花を眺めて季節を感じる。 気に入った花を見つけて家に飾ってみる。 |
「いつかやりたい」と思っていたことを、
「今年、できたらいいな」に言い換えてみるだけ。
それが楽しみプランの始まりです。
楽しみプランの価値
「即実行」しなくていい
楽しみプランは、すぐに実行するべきプレッシャーとは無縁です。
今はまだ、心の中で温めているだけでもいい。
カレンダーに予定を書き込まなくても、誰かに宣言しなくてもいい。
ただ静かに、「これ、やってみたいな」と思い浮かべる時間を大切にしましょう。
楽しみで心が軽くなる
不思議なことに、楽しみを思い描くだけで日々の感じ方が変わったりします。
「あのカフェに行けたらいいな」
そう思っているだけで、うれしい気分になったり。
「今度、あの美術館に行こう」
そう考えているだけで、興味が湧いてきたり。
楽しみがあるだけで、実際に行動する前から気持ちに変化が出てきます。
年の初めに「ワクワク」すること
年の初めに楽しみプランを思い描くことは、未来に小さな灯りをともすようなものです。
達成しなければならない目標ではなく、
心が向かう方向を照らしてくれるもの。
その灯りがあるだけで、一年の始まりがほんのり温かく、明るく感じられます。
今は忙しくて時間がなくても、気持ちが向かない日があっても、焦らなくて大丈夫。
楽しみは逃げません。
あなたの心の中で、そっと待っていてくれます。
一年の灯りとして
「目標」ではなく、心に思い浮かべる「楽しみ」。
ひとつでもワクワクすることを思い描けたら、それだけできっと気持ちが明るくなることでしょう。
この一年、心にともす灯りとして、日々を楽しく過ごせますように。
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