冬の温かなお茶時間
寒い日が続くと、温かい飲みものを手に取りたくなりますね。
コーヒーや紅茶もいいけれど、そんな日にそっと寄り添ってくれるのが、やさしい香りのハーブティーです。
これまで、このブログでは季節ごとにハーブの取り入れ方をご紹介してきました。
今回は、冬の季節に楽しみたいハーブをいくつか選び、それぞれの香りや味わいなどについてお届けします。
寒い日を過ごすお茶のひとときとして、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
温かい一杯があるだけで、ほっこりと感じられる。
そんなハーブティーの魅力を少しずつ見つけていきましょう。
寒い季節に身近なハーブティー
寒い季節は外に出るのがおっくうになりがちで、家の中で過ごすことが多くなります。
そんなときに一杯のお茶を飲むだけで、ほっと温かくなって落ち着くことがありますよね。
ハーブティーというと特別なもののように思われることもありますが、これまでこのブログを読んでくださっている方であれば、日常のお茶の延長のように、だんだんと身近に感じられるようになってきているのではないでしょうか。
ハーブティーにはいろいろな種類があり、その時の気分で選べます。
そんな気軽さも、ハーブティーの楽しみのひとつです。
冬に選びたい、5つのハーブ
ここでは、冬の季節によく好まれるハーブを5つご紹介します。
それぞれのハーブが持つ特徴をお伝えしますので、好みや生活スタイルに合うものを見つけてみてください。
🌿 エルダーフラワー

香りと味わい
エルダーフラワーは、マスカットのようなフローラルで甘い香りが好まれるハーブです。
口に含むと、ふんわりと優しい甘さが広がり、軽やかな口当たりが心地よく感じられます。
花から作られるお茶ならではの、華やかで繊細な印象があります。
背景・特徴
冬のお茶というと、濃厚でしっかりした味わいを想像するかもしれませんが、エルダーフラワーは重くなりすぎないのが特徴です。
それでいて、飲んだ時にはちゃんと心が温まるような優しさが感じられます。
ヨーロッパでは、花を煮込んだ「エルダーフラワーコーディアル」というシロップが飲み物として愛されています。
こんなときに
朝の静かな時間、読書のお供、午後のほっと一息つきたいとき。
そんな日常の小さな場面で選ばれることが多いハーブです。
優しい香りが、忙しい一日の中でも穏やかな時間を作ってくれます。
飲み方のヒント
単体でも十分に美味しいのですが、他のハーブとブレンドしても相性が良いので、ハーブティー初心者の方にもおすすめです。
熱湯を注いで3〜5分ほど蒸らすと、香りがしっかりと引き出されます。
レモンやはちみつを加えると、また違った表情を見せてくれるのも楽しいところです。
🌿 エキナセア

香りと味わい
エキナセアは、独特の深みとほのかな辛み、スパイシーさを持つハーブです。
根や葉に由来する少し土っぽいような、でも不思議と落ち着く風味があり、一口飲むと「ああ、ハーブを飲んでいるな」という実感があります。
いかにも「ハーブティーらしいハーブティー」という印象です。
背景・特徴
北米の先住民が伝統的に用いてきた歴史を持つハーブです。
特に、寒い季節に「しっかりした味わい」を求める人に選ばれることが多いのも特徴のひとつです。
その個性的な味は好みが分かれるかもしれませんが、この風味にハマる人も少なくありません。
こんなときに
「今日はハーブティーを飲みたい気分」という日に、意識的に選ばれることが多いハーブです。
一日の区切りをつけたいときや、気持ちを切り替えたいときにも向いています。
何か特別なことをするわけではないけれど、自分を労わる時間として選ばれる一杯です。
飲み方のヒント
エキナセア単体だと風味が強いと感じる場合は、ペパーミントやレモングラスとブレンドすると飲みやすくなります。
また、カモミールやローズヒップなどとブレンドするのもおすすめ。
やや長めの抽出時間で深みを出すと、より本格的な味わいが楽しめます。
市販のブレンドティーに含まれていることも多いので、まずは、そういうものから試してみるのも良いでしょう。
🌿 ルイボス

香りと味わい
ルイボスは、ほんのり甘くまろやかで、コクのある味わいが特徴です。
南アフリカ原産のこのお茶は、赤い色合いも美しく、見た目からも温かさが伝わってきます。
渋みが少なく、毎日のお茶として飲みやすいのも、人気の理由のひとつです。
背景・特徴
冬は特に、コクのある濃い味わいが心地よく感じられる季節です。
紅茶のような温かい色味で、寝る前のリラックスタイムにも最適。
家族みんなで飲めるお茶としても、よく選ばれています。
こんなときに
夕食後、寝る前のひととき、家族と一緒にテーブルを囲むとき。
時間帯を選ばず飲めるので、日常のお茶として続けやすいという利点があります。
子どもから大人まで、幅広い年代に親しまれているハーブでもあります。
飲み方のヒント
ティーバッグで手軽に淹れることもできますが、煮出して濃く淹れると、より深いコクが楽しめます。
ミルクを加えてミルクティーにしたり、シナモンやカルダモンなどのスパイスを加えてチャイ風にしたりと、飲み方のバリエーションも豊富です。
🌿 セージ

香りと味わい
セージは、清涼感のあるハーバルな香りと、きりっとした風味が印象的なハーブです。
キッチンハーブとして料理にもよく使われる植物で、ハーブらしさをしっかり感じられる味わいが特徴です。
お茶として飲むと、そのすっきりとした香りが口の中をリフレッシュしてくれます。
背景・特徴
地中海地域で古くから親しまれてきたハーブで、「ソーセージ」の語源になったとも言われています。
甘いものを食べた後や、気分を切り替えたいときに選ばれることが多く、凛とした香りが冬の静かな時間にもよく合います。
こんなときに
午後の気分転換、作業の合間、甘いものを食べた後のリセットに。
ハーブティーに少し慣れてきた人が、次のステップとして選ぶことも多いハーブです。
口の中がさっぱりするので、食後のお茶としても人気があります。
飲み方のヒント
単体で飲む場合は、風味が強めなので量は控えめにすると飲みやすくなります。
はちみつとレモンを加えて優しい味わいに調整するのもおすすめです。
風味を感じながら、ゆっくり飲むのにぴったりの一杯になります。
🌿 クロモジ

香りと味わい
クロモジは、日本の山に自生する樹木から作られる、和の香りが印象的なお茶です。
爽やかで上品な樹木の香りと、ほのかな甘みがあり、和のお茶が好きな人にもすんなりとなじむ味わいを持っています。
「ハーブティー」というよりは「和のお茶」という印象に近く、それでいて緑茶や番茶とはまた違った個性があります。
背景・特徴
日本生まれのハーブとして、どこか懐かしさや繊細さを感じさせてくれるのが特徴です。
高級楊枝の素材としても知られ、和の空間にもよくなじみます。
こんなときに
一日の終わり、夜の静かな時間、ひとり時間を大切にしたいとき。
そんな穏やかな場面によく選ばれるハーブです。
忙しい一日を終えて、ほっとひと息つきたいときに、ふんわりと落ち着けてくれる存在です。
飲み方のヒント
枝や葉を使い、じっくり抽出して香りを楽しむのがおすすめです。
和菓子との相性も抜群なので、畳の部屋や和の空間で、ゆっくりと味わうのも良いでしょう。
ハーブティーとの付き合い方
冬のハーブを5つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ここでは、ハーブティーを楽しむ時の、ちょっとした考え方をお話しします。
その時の気分で自由に
その時の気分に合わせて選べるのもハーブティーの魅力のひとつです。
「今日は優しい香りがいいな」
「少し落ち着きたい」
「気分を変えたい」
ちょっとしたきっかけで気軽に選んでみましょう。
「このハーブはこういう時に選ばなければ」などと難しく考える必要はありません。
「今日はどんな香りがいいかな?」と、肩の力を抜いて自由に選んでみてください。
ティーバッグやブレンドティーで気軽に試す
「ハーブティーを始めてみたいけれど、茶葉の管理が大変そう」と感じている方もいるかもしれません。そんなときは、無理をせずティーバッグから始めましょう。
また、市販のブレンドティーはプロが配合を考えているので、むしろ美味しく飲みやすいものがたくさんあります。
お試しサイズや小さなセットから少しずつ試していくと、自分の好みも見えてきます。
「これは好き」、「これは違うかも」と感じながら選んでいくのもハーブティーの楽しみ方のひとつです。
最初から完璧を目指さず、少しずつ自分のペースで試していく中で、お気に入りの一杯に出会える喜びを見つけてください。
無理はしない
冬は自然と活動のペースが落ちる季節です。
そういう時期に、「毎日飲まなきゃ」と無理をする必要はありません。
「たまに飲む」、「飲みたいときに飲む」というスタンスでいても大丈夫。
続けることよりも、飲みたいときに飲める環境であることの方が大切なように思います。
棚にハーブティーがあって、ふと「今日は飲みたいな」と思ったときに手が届く。
ハーブティーと長く付き合っていくには、それくらいの距離感でちょうど良さそうです。
寒い日に、温かいお茶を
今回は、寒い季節に好まれるハーブティーを5つご紹介しました。
冬を乗り切るための「対策」ではなく、冬を味わうお茶として、ほっと穏やかな時間をもたらしてくれるハーブティー。
日々の中でそっと寄り添える存在となりましたら嬉しいです。
次の季節が来るまでのひとときを、温かい一杯と共に。
ハーブ特有の個性を感じながら、ゆっくりと楽しんでみてください。
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