“梅雨の夜”は刺し子の時間 ― 音を感じながら静かに手を動かす

アイキャッチ-“梅雨の夜”は刺し子の時間 ― 音を感じながら静かに手を動かす

梅雨の夜。雨音が続く静かな時間は、なんとなくテレビもスマホも遠ざけて、自分の気持ちとだけ向き合いたくなるときがあります。

そんな夜に、そっとより添ってくれるのが「刺し子(さしこ)」という針仕事。

今回は、心をととのえるように糸を運ぶ、その魅力について綴ってみたいと思います。


目次

刺し子って、どんなもの?

刺し子とは、日本の伝統的な刺繍のひとつ。
もともとは布を丈夫にしたり、寒さをしのぐために生まれた、生活の知恵から始まりました。

縫い方はとてもシンプルで、まっすぐ針を刺す「並縫い」が基本。
その並縫いを繰り返して、幾何学模様や季節の図案を描いていきます。

🌿特別な道具もいらず、図案入りの布と糸があればすぐ始められる。
刺し子は、誰でも気軽に楽しめる手仕事です。

刺し子の布と糸の写真

雨音と針の音に、耳をすます夜

刺し子をしていると、ふだん気づかなかった「音」に耳がすーっと向いていきます。
雨の音、針が布をすべる音、糸が布を通るときのわずかな摩擦の音…。

スマホやテレビの音がないからこそ、そうした“静けさの中の音”が心地よく感じられます。

🌧️ 雨の日に刺し子をすると、「今ここ」に気持ちがすっと落ち着くのです。

刺し子のカラフルな写真

手を動かすことで、心が整う感覚

刺し子に集中していると、不思議と心が整っていきます。
それは、針の動きに呼吸が合ってくるからかもしれません。

「上手にできたかどうか」よりも、ひと針ひと針をていねいに進める、そのリズムこそが癒やしになります。

🌱 手を動かすことは、今の自分を感じる“やさしい時間”なんですね。

刺し子の手作業中の写真

初めての刺し子に、必要なもの

これから始めてみたいという方は、こんな道具をそろえると安心です。

 ・刺し子針:少し長めで糸が通しやすい
 ・刺し子用の布(またはキット):図案が印刷されたものが◎
 ・刺し子糸:太めでやわらかい専用糸(綿100%)

刺し子の布と針と糸のの写真


必要最低限で始められるのが、刺し子のいいところです
「ちょっとやってみようかな」と思ったそのときが、始めどきかもしれません。


ちょっと始めてみたい方に

「ちょっとやってみようかな」という気持ちが湧いたら、
必要な道具がすべて揃った初心者用の刺し子キットもおすすめです。
図案の種類も豊富で、布と糸と針・作り方説明書がセットになっているので、初めての方でもすぐに始められます。

こちらのお店のページでは、写真つきのわかりやすい作り方も紹介されています。

▶ 作り方の写真解説はこちら(公式サイト)

また、このキットには【作り方の動画】も用意されています。
「私にもできるかな?」と心配な方は、針の動かし方や糸の扱い方がしっかり確認できるので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。


おわりに

ゆっくり雨が降る夜。
静かに刺し子をしていると、心の中に“余白”のようなものが生まれてきます。

何かを仕上げるためじゃなく、ただ手を動かして静かに音と向き合う時間。

それはまるで、心に“静けさ”を取り戻す、穏やかな夜の過ごし方です。

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