年の瀬に、そっと立ち止まる時間を
年の瀬が近づくと、なんとなく「今年はどんな一年だったかな?」と考えたりしますね。
でも「きちんと振り返らなくちゃ、何か答えを出さなくちゃ」
——そう考えるだけで、少し疲れてしまうこともあります。
今回は、反省でも目標づくりでもなく、
ただ静かに「できたこと」に目を向けるだけのお話です。
大きな成果でなくても、
人に言えるようなことでなくても、
何も思い浮かばなくても大丈夫。
忙しい師走のひとときに、ほんの少しだけ立ち止まって、自分の1年をそっとめぐるような時間を過ごしていただけたらと思います。
「振り返り」は、評価じゃなくていい
年末が近づくと、どこか「今年の成果は?」と問われるような空気を感じることがあります。
SNSやメディアでは「やったことリスト」や「達成したこと」が目に入りやすい時期。
周りと比べて、自分は何もできていないような気持ちになることがあるかもしれません。
でも、何かを成し遂げたかどうかで1年を測る必要はないのです。
大きな目標を達成できなくても、キャリアが進まなくても、変わり映えのない日々だったとしても、過ごしてきた時間そのものに、ちゃんと価値があります。
比べなくていい、点数をつけなくていい。
「できたこと」は、誰かに認められるようなことでなくてもいいんです。
振り返りは、自分を評価する作業ではありません。
ただ、静かに1年という時間をめぐる——それだけでいいのだと思います。
「できたこと」は、こんなに小さくていい
「できたこと」と聞くと、つい大きな出来事や成果を探してしまいがちです。
けれど、本当は日常の中にたくさんあります。
たとえば、こんなこと。
☘️ ちゃんと起きられた
☘️ ごはんをおいしく食べた
☘️ 「疲れた〜」と言えた
☘️ 体調が悪いことに気づいて休息できた
☘️ 素敵なものに刺激を受けた
☘️ 楽しい時間が持てた
どれも、とても小さなこと。
けれど、こうした小さな選択や行動の積み重ねが、1年という時間をつくっているのではないでしょうか。
無理に書き出す必要もありません。
心の中で、ふと思い浮かべるだけでいい。
「こんなことでもいいんだ」と思えたなら、それだけで十分です。
できたことの大きさは、誰かが決めるものではなく、自分が感じるもの。
何気ない日常の中にある「できたこと」に、そっと目を向けてみてください。
何も浮かばないときは、それでもいい
「できたこと」を考えてみても、何も思い出せない——そんな日もあると思います。
それは、「ダメ」なのではありません。
もしかしたら、疲れているのかもしれない。
頑張りすぎて、自分を見る余裕がなかったのかもしれない。
何も浮かばないということは、それだけ必死に日々を過ごしてきた証拠でもあるのです。
振り返る余裕がなかったとしても、1年という時間は確かに過ぎていきました。
そして今、こうして年の瀬を迎えています。
「ここまで来た」ということ。
それだけで十分なのだと思います。
無理に何かを思い出そうとしなくても大丈夫。
今は、ただ立ち止まっている——それもまた、穏やかな時間のひとつなのですから。
静かに、ただめぐるだけでいい
振り返りは、来年への準備じゃなくていい。
数えなくてもいいし、評価しなくてもいい。
忘れてしまっても、きっと大丈夫です。
ただ今年という時間を静かにめぐる——それだけの時間があってもいいのではないでしょうか。
師走の慌ただしさの中で、ほんの数分でも立ち止まれたなら、それはとても貴重なひととき。
できたことも、できなかったことも、すべて含めて、あなたの1年でした。
今は、立ち止まるとき。
そしてそんな時間もまた、穏やかな時間のつくりかたのひとつなのだと思います。
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